校長あいさつ

子ども達から信頼される大人になるために

校長  野村 洋介

 

運動会には、大勢の方にご来校いただき本当にありがとうございました。子ども達は、練習から一生懸命に取り組んでいました。子ども達は、誰かに認められたい、頑張ったとほめられたいという思いをもっており、それが頑張る力になっています。行事等は、頑張った成果を保護者や地域の方に見せることができる場です。11月8日、9日には、音楽会があります。是非、子ども達の頑張っている姿を見ていただき、声をかけていただければと思います。

学校では、「相談できる大人がいるかどうか」の調査を年に6回行っています。子ども達の心の声を聞く取組の1つです。相談できる大人がいないと回答した子どもには、担任が話を聞き保護者の方と情報を共有しています。子どもは、純粋で信頼できると感じた大人には、話をします。悩みを相談するようになります。どうすれば子ども達から信頼される大人になれるかを常に私は考えています。30年近く教員生活を送ってきていますが、どうすれば子ども達から信頼される大人になれるかの答えは見つかっていません。ただ、子ども達は、子ども達のことを真剣に考え、子ども達の話をよく聞き、子ども達のために行動することができる大人を信頼するということはわかりました。

私は、子ども達に信頼される大人になるため次の2点を心がけています。

【子ども達の話、思いをよく聞くこと】

大人からの一方的な決めつけで子どもと話をすると、子どもは自分の思いを伝えることができなくなります。結果、話をしなくなります。「どうせ聞いてくれないから。」となります。まずは、子ども達の思いを聞くことが大切です。指導すべきことがあれば、思いを聞いてからでも遅くはありません。良くないことをしても、子どもなりの言い分がある時が多いです。

【子ども達のために行動すること】

子ども達は、大人の行動をよく見ています。自分のことを気にしてくれているかを大人の行動から判断します。子ども達のために、できることがあれば行う。大人の行動している姿を見ることで、子ども達は自然と信頼を寄せます。これからの未来を担っていく子ども達は、何よりもかけがえのない存在です。その子ども達のために、大人が行動していくことが何よりも大切だと私は考えます。その行動が、子ども達からの信頼につながっていくと私は思います。


【きまりを守ること】学校では、きまりを守ることを指導の重点として取り組んでいます。8時15分までに登校すること、これもきまりです。試験の日、遅刻すると試験を受けられなくなるかもしれません。面接の日、遅刻すると面接を受けられません。会社に勤めても遅刻が多いと勤務態度が悪いとなり、せっかく就職しても勤務態度が悪いとされ退職しなければいけなくなるかもしれません。子ども達の将来のためにも、時間を守るという意識を小学校段階から身に付けさせることが大切です。8時15分までに登校できる時間に家を出るようご家庭でも声掛けをお願いします。