校長あいさつ
~One for
all, All for one~
校 長 米山 哲也
皆さんは、どのようなスポーツが好きでしょうか。私は同じ質問をされたら迷わずラグビーと答えるでしょう。今はプレーをすることはありませんが、以前は楕円のボールを夢中になって追っていた時期がありました。ラグビーは「投げる」「蹴る」「当たる」「跳ぶ」など色々な要素を含んでいて、陸上競技、野球、アメフト、サッカー、バレーボールの全ての動作を見ることができるスポーツです。タックルやスクラムなど、選手同士のぶつかり合いが絶えないラグビーは、グラウンド上の格闘技とも言われています。
しかし、ラグビーは決して危険で乱暴なスポーツではありません。選手はノーサイド(試合終了)の笛が鳴れば、敵味方関係なく、力の限りを尽くして戦ったお互いを称え合います。観客も相手チームの好プレーに対しては惜しみなく拍手、称賛を送り、試合に負けても相手チームを称えることから「紳士のスポーツ」と呼ばれているのです。そのようなラグビーの魅力に、今も心が離れることはありません。
私は、ラグビーのチームプレイの精神を示す「One
for all, All for one/」 という言葉が大好きです。この言葉は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」 と訳されています。例えば、ラグビーでは試合中にトライが決まっても、トライを決めた選手が高く拳を上げてガッツポーズや派手なパフォーマンスなど、喜びを大きく表現することは、あまり見られません。「このトライは、自分一人の力ではなく皆の力でとったのだ」という意識が強くあるのです。ラグビー日本代表監督も務めた平尾誠二氏は「All
for one」の「one」は一つの目的、つまり勝利を意味しており、「一人はみんなのために、みんなで一つ(勝利)のために」 というのが正しいラグビー精神とも語っています。
この精神は、学校教育にも共通する側面が多くあると感じます。「何を実現しようとしているのか、目標を共有すること」
で学校組織がチームとして前進します。「一人一人が自らの役割をしっかり認識し、主体的に取り組むこと」 で創意工夫を生かした教育活動が生まれます。時に、ピンチを迎えた時には「適切なコミュニケーションをとること」
で、困難を乗り越えます。最も重要なことは「信頼関係を築くこと」 です。ラグビーでは、見事なパスが観客を沸かせます。「必要なときに、そこに仲間がいる」という練習で培われた信頼関係があるからこそ、あのようなパスが成功するのだと思います。本校も保護者・地域の皆様と日々の関わりの中で信頼関係を構築しながら教育活動を推進し、「人間性豊かで、心身ともに健康な子どもたちの育成」を目指します。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
~One for all, All for one~
校 長 米山 哲也
皆さんは、どのようなスポーツが好きでしょうか。私は同じ質問をされたら迷わずラグビーと答えるでしょう。今はプレーをすることはありませんが、以前は楕円のボールを夢中になって追っていた時期がありました。ラグビーは「投げる」「蹴る」「当たる」「跳ぶ」など色々な要素を含んでいて、陸上競技、野球、アメフト、サッカー、バレーボールの全ての動作を見ることができるスポーツです。タックルやスクラムなど、選手同士のぶつかり合いが絶えないラグビーは、グラウンド上の格闘技とも言われています。
しかし、ラグビーは決して危険で乱暴なスポーツではありません。選手はノーサイド(試合終了)の笛が鳴れば、敵味方関係なく、力の限りを尽くして戦ったお互いを称え合います。観客も相手チームの好プレーに対しては惜しみなく拍手、称賛を送り、試合に負けても相手チームを称えることから「紳士のスポーツ」と呼ばれているのです。そのようなラグビーの魅力に、今も心が離れることはありません。
私は、ラグビーのチームプレイの精神を示す「One
for all, All for one/」 という言葉が大好きです。この言葉は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」 と訳されています。例えば、ラグビーでは試合中にトライが決まっても、トライを決めた選手が高く拳を上げてガッツポーズや派手なパフォーマンスなど、喜びを大きく表現することは、あまり見られません。「このトライは、自分一人の力ではなく皆の力でとったのだ」という意識が強くあるのです。ラグビー日本代表監督も務めた平尾誠二氏は「All
for one」の「one」は一つの目的、つまり勝利を意味しており、「一人はみんなのために、みんなで一つ(勝利)のために」 というのが正しいラグビー精神とも語っています。
この精神は、学校教育にも共通する側面が多くあると感じます。「何を実現しようとしているのか、目標を共有すること」
で学校組織がチームとして前進します。「一人一人が自らの役割をしっかり認識し、主体的に取り組むこと」 で創意工夫を生かした教育活動が生まれます。時に、ピンチを迎えた時には「適切なコミュニケーションをとること」
で、困難を乗り越えます。最も重要なことは「信頼関係を築くこと」 です。ラグビーでは、見事なパスが観客を沸かせます。「必要なときに、そこに仲間がいる」という練習で培われた信頼関係があるからこそ、あのようなパスが成功するのだと思います。本校も保護者・地域の皆様と日々の関わりの中で信頼関係を構築しながら教育活動を推進し、「人間性豊かで、心身ともに健康な子どもたちの育成」を目指します。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。