学校日記

【6年】日光 「奥日光の自然」レクチャー

公開日
2026/07/26
更新日
2026/07/26

学校の様子

雨天(雷の危険)により、ハイキングは中止となりましたが、ネイチャーガイドさんから、スライドを用いた奥日光の自然に関する興味深いお話を伺いました。8つの項目で簡単にまとめておきます。またいつか、ご家族等でお越しになった時の参考に⋯


1. 北海道な関東?

奥日光は栃木県の北西部に位置し、標高は約1,500mと非常に高い場所にあります。そのため年間の平均気温は北海道の釧路とほぼ同じで、関東にありながら北海道のような気候を体験できる貴重な場所です。


2. 奥日光の四季

春:5月頃にようやく桜(オオヤマザクラ)が咲き、ヒキガエルなどの生き物が動き出します。

夏:戦場ヶ原は緑に覆われ、色とりどりの高山植物が咲き誇ります。

秋:木の種類によって異なる鮮やかな紅葉が見られ、草が赤く染まる「草紅葉(くさもみじ)」も有名です。

冬:積雪は約100cmに達し、強風と波のしぶきで作られる「しぶき氷」や、凍りついた滝など幻想的な景色が広がります。


3. 森と水の話

湯滝や湯ノ湖の水の約90%は山からの湧き水です。雨が森のふかふかの土(落ち葉や倒木が分解されたもの)に染み込み、地下水となって川へ流れ出します。この水は中禅寺湖や華厳の滝を経て、最終的には関東平野の飲み水や生活用水として、私たちの暮らしを支えています。


4. どっかーんと血の川

かつて男体山が大噴火(ドカーン)した際、流れた溶岩が川をせき止めて中禅寺湖や戦場ヶ原が形作られました。また、奥日光で見られる赤みを帯びた川は、土の中に含まれる鉄分が錆びて水に溶け出したもので、その色から「血の川」と呼ばれています。


5. 特別なべちゃべちゃ

戦場ヶ原は「湿原」という特別な地形で、地面が非常にべちゃべちゃしています。寒さのために植物の残骸が完全に分解されず、「泥炭(でいた)」というスポンジのような土として積み重なっているためです。この土は1年にわずか0.1mmほどしか積もりません。


6. 奥日光の住民

シカやサル、国際的な保護条約である「ラムサール条約」でも守られている渡り鳥(オーストラリアから来るホウロクシギなど)など、多様な生き物が生息しています。豊かな森や湿原など、多様な環境が彼らの生活を支えています。


7. ベリベリ問題とパクパク問題

ベリベリ問題:増えすぎたシカが樹皮を剥いで(ベリベリ)食べてしまい、木が枯れて森が失われる深刻な問題です。

パクパク問題:野生動物が人間のゴミや食べ物を食べてしまう(パクパク)ことで、人里に降りて事故に遭ったり、病気が広がったりするトラブルが起きています。


8. 楽しく歩いてもらうために

木道から降りない:湿原の地面を一度でも踏みつけると、元に戻るのに100年もかかります。

ゴミは持ち帰る:動物の生態系を壊さないための鉄則です。

一列で右側を歩く:道が狭いため、他の利用者への配慮が必要です。

取っていいのは写真だけ:植物や生き物の持ち出しは禁止されています。


ネイチャーガイドさんの熱心なお話を通じて、奥日光の豊かな自然の成り立ちと、それを守っていく大切さを学ぶ貴重な時間となりました。