【5.6年】Q to View その3
- 公開日
- 2025/05/26
- 更新日
- 2025/05/26
学校の様子
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統計学の学びの後は、1853年イギリス、ロンドンへ。ナイチンゲールのエピソードです。
オスマン帝国とロシア帝国の戦争が始まる中で、ナイチンゲールは、「どうしてこんなに死者数が増えているんだろう?」という問いをもち、仮説を立てていったそうです。
こどもたちは、その仮説を立てるプロセスを追体験していきます。
まず、5つの病院の患者数と死者数、その死亡率と病院のある地形に着目して仮説を考えました。
さらに、死者数だけでなく、病院別の死因に着目し、負傷なのか病気なのか、その割合を計算したり、各病院をナイチンゲールが視察した「調査レポート(マンガ)」から、死者の増加原因や、死者を減らすための対策案を、グループで考えていきました。
その結果、「衛生」が死者の増加に大きく関わっていることを、統計的に明らかにしていきました。
ナイチンゲールは、「衛生」という視点の無い時代に、これまた当時まだ浸透していなかった「統計学」の視点をもって病院の実態を捉え、「衛生」の大切さを上層部に訴え、看護士を増やすなどの対策を講じ、死者数を劇的に減少させたのでした。
今では当たり前の「衛生的にすることの大切さ」を、ナイチンゲールは、問いをもって世界と向き合うことで、発見できたのでした。
こどもたちも、よく考え、この難しい学びを吸収していました。