【3年】自由進度学習、こどもの姿から改良を重ねる
- 公開日
- 2025/06/17
- 更新日
- 2025/06/17
学校の様子
+4
3年生は、理科と算数の同時進行に取り組んでいます。
視聴覚室では、ゴムや風の力で走る車の実験中。
授業後に、教員ら数名と話しました。
「大変でした〜!車が進んだ距離の計測の仕方が、こどもによってバラバラになってしまって。仕方なくそこは声をかけて修正しました。もっと分かりやすい掲示を増やさなきゃ。」
「計測する時って、出発した時も、進んで車が止まった時も、車体のフロント部分にメジャーを合わせますよね。でも、体力テストの立ち幅跳びって、跳び始めはつま先、跳び終わりはかかとで計測するじゃないですか。こどもたちって体力テストの経験を想像してしまっているのかも。混乱しているみたいでした。」
「だったら別に車の実験も体力テストと同じにして、進んだ後、車体のリア側で計測するって統一すればいいんじゃない?みんなが同じ測り方で揃えていれば…」
「そういえば、そもそもなんで体力テストと理科の実験で、測り方が違うんだろう?」
「立ち幅跳びって、どれくらいの距離を『越えた』か、だから、跳び始めはつま先で、終わりはかかとになるんだよ。今回の車の実験は、どれくらい『進んだ』か、だから、やっぱり車のフロント位置、1箇所に焦点を合わせて、そこがどこからどこまで進んだかを測らなきゃいけないんじゃない。」
「確かに!この計測の仕方は理解が難しいから、明日、こどもたちに『ミニレッスン』で伝えてみます。それと、分かりやすい写真を貼るとか、掲示も増やして自分で実験を正確に進められるように工夫してみます。」
なるべく分かりやすいエピソードを紹介したつもりですが…、このようなことを、毎日のように職員室で話し合って、翌日の授業をよりよくするために、本校教員は奮闘しています。
自由進度学習は、スタート前に学習環境を作り込んでいるものの、授業を進めていくと、それだけでは不足していたり、分かりにくかったりする箇所が見つかります。
こどもたちの姿から課題を発見し、次の授業で改良を図っています。