初めての学び方に苦戦している子もたくさんいますが、よい経験をしています。

こどもたちはまず、「教科書やプリントを自力で読んで進める」ということの壁にぶつかっています。

教育は点ではなく線で見ていく必要があり、その意味で、今、このような困難に立ち向かっているというのは重要です。

これまでの授業では、教師の丁寧な指示により、戸惑わせないようにしてきました。例えば、「はい、次はここを見ましょう。教科書のここ、指さしてごらん、はい、みんなで読んでみよう」といった指示をいかに分かりやすく伝えるか。それが教師の腕の見せ所でした。

しかし、その分かりやすい指示と引き換えに、自力で学ぶ力を奪っていたのかもしれません。

今、こどもたちは、分かりやすいガイド無しで、自ら学びを進める力を高めるために、試行錯誤しています。

大変そうですが、「援助要請」ができる子たちが多いのはとってもいい！大事なスキルです。私も写真を撮る間もなくこどもたちからの相談に乗っていました。

今からこのような学びの経験を積み重ねたら、1年後、はたまた6年生になった時にはどんな成長を遂げているのか。

ものすごく楽しみです。