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学校日記

6年 海の命

公開日
2021/02/09
更新日
2021/02/09

楽しい学校

瀬の主、クエに父親を殺された主人公の太一が、
仇をうつために一人前の漁師を目指す物語です。

仇のクエを前にして、
それでも最後は殺さなかったのはなぜか、という
太一の心情を読み取ろうとする授業でした。

復讐譚の定形でいえば、
敵討ちを果たしてめでたしめでたし、になるところを
最後には討ち果たさずに笑顔でクエを見送ることで、
命についての新たな価値に気付き、
そしてやがて太一は「村一番の漁師」になります。

人間と自然はどう共生していくのか、
命がつながっていくとはどういうことなのか、
大人になるとは どういうことなのか、

これから中学に進む6年生にとって、
これまでの価値観を揺さぶって、
さらに大きな世界に踏み出すためのヒントとなってほしい物語です。

昔、作者の立松和平さんの講演会を聞いたことがあります。
物語のように穏やかでありながら芯の強い方だったと
印象があります。

絵本の「山のいのち」も名作です。