考えてみよう 5
- 公開日
- 2020/03/15
- 更新日
- 2020/03/15
SAKAI NOW
今回は壮大なテーマ「宇宙」です。
2年生は、昨年国立天文台所員の講演を聴きました。すぐ隣にいるアンドロメダ銀河は私たちの天の川銀河(銀河系)に向かってきていて、いずれふたつは衝突する運命にあるのだそうです。とはいえ、心配には及びません。それは今から40〜50億年も後のことで、すでに太陽が膨張をしている頃(=地球に生命はいない)のことです。
宇宙には、私たちの銀河系のようにたくさんの銀河があります。アンドロメダ銀河のように銀河系に近づいているものもありますが、ほとんどの銀河はいっせいに遠ざかっています。そしてその速度は、約2000キロ/秒というとんでもない速度だそうです。
そこで今回の問題。そもそも他の銀河が、銀河系に近づいてきたり、遠ざかっていったりすることは、どうやってわかるのでしょうか?
1 救急車が近づいてくるとサイレン音がだんだん高く、また遠ざかれば低く聞こえる現象は「ドップラー効果」と呼ばれています。この「ドップラー効果」とは何か調べてみましょう。
2 ドップラー効果は、音ばかりではなく、光にも当てはまります。このことから銀河の動きの問題を考えてみてください。
<参考文献 小谷太郎(2014)「知れば知るほど面白い宇宙の謎」>
写真は NASA・ESA(European Space Agency)から
40億年後の夜空の予想図 〜天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突