指導教諭による模範・公開授業
南成瀬中学校サポートルームでは、特別支援教育に関する指導方法や教材の工夫を広く共有するため、指導教諭による模範授業・公開授業を実施しています。
このページでは、授業の様子や研究協議の内容、これまで蓄積してきた指導案・教材などを紹介します。
2026年度 第1回模範授業
7月10日(金)、南成瀬中学校サポートルームにおいて、平野恵里指導教諭による第1回模範授業を実施しました。
今回のテーマは「ゲーム依存のアセスメントと指導」です。市内外から多くの教員が参加し、小集団学習の参観と研究協議を行いました。
ゲームとの上手な付き合い方を考える
授業の目標は、「自分に合ったゲーム利用のルールについて考えよう」です。
生徒は、まずゲームとの付き合い方について自分の生活を振り返りました。その後、個人で考えたことを基に、グループでゲームのメリットやデメリットを話し合い、今後どのようなことに気を付けたいかをまとめました。
授業は、ゲーム依存チェック、個人ワーク、グループワーク、発表、振り返りの順に進めました。
ゲームを一律に禁止するのではなく、自分の生活との関係を整理し、本人が実行できそうなルールを自分で考えることを大切にしました。
自分の考えを伝え合う
グループワークでは、生徒同士がそれぞれの経験や考えを出し合いました。
ゲームのよさだけでなく、睡眠や学習、生活時間との関係についても考え、「やるべきことを先に行う」「早く寝られるようにする」など、自分の生活に合った工夫をまとめる姿が見られました。
教員は、発言の内容だけでなく、話を聞く姿勢、考えを記入する様子、友達と協力している姿などを具体的に認めながら授業を進めました。
授業後の研究協議
授業後には、ゲーム依存の仕組みや、生徒への具体的な関わり方について研究協議を行いました。
大人が一方的にゲームを制限するだけでは、継続的な行動の変化につながりにくいため、生徒本人との対話を重ねながら、本人が納得できる目標やルールを考えることの重要性が共有されました。
参加した教員からは、多動・多弁な生徒への声掛け、場面緘黙の生徒とのコミュニケーション、学んだことを日常生活で実践するための支援、中学校の時間割変更への対応、学校全体のUD化などについて質問が出されました。
それぞれの生徒の実態に応じて、事前の約束を視覚的に示すこと、できた時間や行動を具体的に認めること、言葉以外の方法も活用することなどが紹介されました。
これまでの指導案・教材を展示
会場には、平野指導教諭がこれまで執筆や編集等に携わった書籍をはじめ、南成瀬中学校の教員が平野指導教諭の助言を受けながら作成してきた、小集団学習の指導案や教材を展示しました。
自己理解、コミュニケーション、感情のコントロール、生活習慣など、生徒の実態に応じた様々な授業実践を、指導案や教材として蓄積してきました。
授業を一度実施して終わりにするのではなく、実践を記録し、教員間で共有しながら改善していくことも、サポートルームが大切にしている取組の一つです。
今後に向けて
校長からは、限られた指導時間の中で生徒の課題を捉え、成長につなげていくためには、生徒の行動や努力を的確に価値付けることが重要であるという話がありました。
今後も、サポートルームでの指導と通常の学級での生活をつなぎながら、生徒一人一人が自分に合った方法を考え、実践できるよう支援していきます。