5月第2週、サポートルームにて今年度最初の小集団授業となる「オリエンテーション」を行いました。新しい環境の中で、自分自身を見つめ、他者と心地よい関わりを築く第一歩として、生徒たちはとても前向きに取り組んでいました。

🧭 授業のねらい

本授業のテーマは「他者との関わりの基礎」「コミュニケーションの基礎能力」。

生徒一人ひとりが今年度の目標を自分の言葉で考え、堂々と自己紹介とともに発表しました。

📚 授業の流れ

１．導入：活動説明（5分）

サポートルームでのルールや活動の目的について、パワーポイントで共有しました。

２．目標作成（20分）

今年の自分の成長を見据えた目標を下書きし、丁寧に清書しました。

ある生徒は「語彙力を高めたい」、また別の生徒は「状況に合った行動ができるように」など、個性あふれる目標が並びました。

３．自己紹介＆目標発表（10分）

発表では、「電車に関する活動が好き」「公園で運動するのが好き」「魚の絵を描くのが得意」など、互いの興味や特技を共有し合う貴重な時間となりました。　　

時間があったので、名前を覚えるゲームも行いました。どんなゲームかは後述します。

４．ふり返り（5分）

授業の最後には、自分の取り組みや気づきを振り返りシートに記入しました。

🎲 お楽しみ活動「名前を覚えるゲーム」

生徒たちが円になり、順番にこう話していきます。

「○○が好きな（自分の名前）です。」
「○○が好きな（隣の人の名前）の隣の、△△が好きな（自分の名前）です。」

「○○が好きな◯◯さんの隣の、△△が好きな△△さんの隣の…」

と、覚える人数が一人ずつ増えていき、最後の人は全員の名前と“好きなもの”を順番に言うことになります！

💬「魚が好き！」「ゲームが好き！」「電車が好き！」など、楽しみながらお互いのことを覚えることができる、とても盛り上がった活動でした。

💬 生徒たちの様子

・女子生徒は少数でしたが、落ち着いて目標を立て、しっかり発表できていました。

・電車好きの生徒は、自分の得意な分野と結びつけて目標を設定。

・魚の絵を描くことが得意な生徒は、じっくり時間を使って丁寧に目標を記入。

・最上級生は真剣に取り組み、「志望校合格」を堂々と宣言。

・1年生も緊張しながらもはっきりと自己紹介し、上級生に引けを取らない姿勢が印象的でした。

・一部の生徒は姿勢や集中に課題が見られましたが、目標を持つことの意義をしっかり捉えようとする姿が見られました。

生徒たちはこのオリエンテーションを通じて、互いの存在を知り、学び合う準備を整えることができました。

これからの小集団授業でも、一人ひとりの成長を支える丁寧な支援を行ってまいります。