【1021】日本の味めぐり 岩手県
- 公開日
- 2024/10/21
- 更新日
- 2024/10/21
今日の給食
ご飯 豆腐の田楽 さつまいもとりんごの甘煮 沢煮椀
「豆腐の田楽」
県北地域は冷涼な気候で米が育ちにくいため、厳しい気候でもよく育つ大豆を生産してきた。栄養に優れた豆腐は「畑の肉」とも呼ばれ、重宝された。昔は家庭で豆腐を手作りする習慣があり、大量に作った豆腐は近所でやりとりするなど食べる機会が多く、手作り豆腐文化が根付いている。手作り豆腐は煮物、汁物、白和え、鍋など様々に調理し、冬には凍り豆腐にして春まで食べつないだとされる。現在でも、岩手県は一世帯当たりの豆腐消費量が多く、豆腐をよく食する地域である。
「豆腐田楽」は、硬めに作られた木綿豆腐を長方形に切り、竹串に刺して炭火であぶり、主ににんにく味噌を付けて食べるもの。焦げ目の香ばしさとにんにくの香りが楽しめる。串は、はじぎ(ミツバウツギ)の枝で作ることが多い。味噌に入れるものは季節により変化し、にんにくは主に冬。春はばっけ(ふきのとう)、初夏には山椒の葉などを入れて食される。