学校日記

🗣️サポートルーム小集団授業「語彙を増やそう」を行いました!

公開日
2025/06/18
更新日
2025/06/18

サポートルーム

  • マジカルバナナを楽しむ様子(イメージ)
  • あたまおしりクイズ 説明の様子(イメージ)
  • 食レポクイズの様子(イメージ)

マジカルバナナを楽しむ様子(イメージ)

あたまおしりクイズ 説明の様子(イメージ)

食レポクイズの様子(イメージ)

ぐるっとしりとリレー お題





6月第1週、サポートルームの小集団学習では、【語彙を増やそう】というテーマでコミュニケーション活動を行いました。


ことば遊びやクイズ形式の課題を通して、楽しみながら語彙を増やすことをねらいとし、生徒たちは笑顔で言葉の世界に触れていました。



🎯 本時のめあて


今回の授業では、以下の2つをめあてに取り組みました。


✅ 楽しみながら語彙を増やす
✅ 協力して課題に取り組む


授業はゲーム感覚のワークを取り入れた3つの活動で構成され、生徒たちは「言葉を考える」ことを通して、自然と語彙の広がりを感じることができました。



🍌 ウォーミングアップ:マジカルバナナ


「マジカルバナナ♪ バナナといったら…〇〇♪」


リズムに合わせて言葉をつなげる、言葉の連想ゲームです。


自然と頭を使いながらテンポよく言葉をつなぐことで、言葉への感度が高まり、場が和やかにスタートしました。



🧠 活動①:あたまおしりゲーム


お題に合わせて、「最初と最後の文字が同じ言葉」をたくさん考えるゲームです。


例:頭「と」・尻「く」→「トラック」「とっきょきょかきょく」など


さらに、間の文字数が多い単語をひとつ考える「難問チャレンジ」もあり、発想力が試されました。



🔄 活動②:ぐるっと しりとリレー


しりとりを順番につなげていく「しりとりリレー」に挑戦しました。


例:かめ→めだか→かいがら→ラッパ→はし→しお→おなか…と、流れるようにしりとりが続きます。


途中には「通らないといけない文字」が指定されており、そこを通るために工夫して言葉をつなぐ必要があります。


ルールの中で自由な発想を楽しみつつ、互いのアイデアを受け取る「言葉のキャッチボール」が生まれました。



🍴 活動③:何食べてる?食レポクイズ


「お題の食べ物を言わずに、言葉だけで食レポをする」というゲームです。


例:「外はサクサク、中はとろ~り。食べるとあったかくて、手が止まりません!」→正解は「コロッケ」


生徒たちは食べ物の特徴を伝えるために、味・食感・見た目・食べる時の気持ちなどを上手に言葉で表現していました。



📝 ふりかえり


授業の最後には、振り返りシートで今日の活動を振り返りました。


「語彙を増やす活動が楽しかったか?」
「協力して課題に取り組めたか?」


「もっと言葉を知りたくなった」「相手の言葉にヒントがあって助かった」など、前向きな感想が多く寄せられました。



🧑🤝🧑 小集団での取り組みの様子(ゲーム別)


今回の語彙活動では、どのゲームでも生徒一人ひとりの個性と工夫、そしてチーム内での関わりの様子が見られました。以下、活動別に印象的な場面をご紹介します。



🍌 ウォーミングアップ:マジカルバナナ


・4人で4周の成功! テンポを意識しながら次々に言葉を出し、全員でリズムよくつなげることができました。


・「マジカルバナナ、知ってる!」と事前に反応する生徒もいて、親しみのある活動としてスムーズに導入できました。


・「世代間ギャップに気をつけて言った方がいいかも」と発言した生徒もおり、ことば選びの配慮や他者意識の芽生えも感じられました。


・ある生徒は、他の生徒の発言に「おー!」とリアクションし、グループの雰囲気を明るくするムードメーカーとして活躍しました。


・一方、自分のターンで少し遅れがちな生徒もいましたが、他の活動では語彙を豊富に出す場面も見られ、得意・不得意が活動ごとに現れる中で挑戦する姿が見られました。



🎲 あたまおしりゲーム


・お題「か→ん」では、「回覧板」「カンカン」など素早く複数の語彙を思いつく生徒も。


・お題に対して、社会やアニメ、YouTubeなど自分の興味分野から幅広く語彙を出す生徒もいましたが、中には「語彙の偏り」に自覚的な発言も見られました。


・「長い単語」にチャレンジする場面では、「アトランティス」や「アンパンマン」など発想の幅が広がり、創造力と知識を合わせて発言していました。


・「ありか?」「あっちか?」といった“疑問形で終わる語”にこだわって語彙を出しながら、自分でも笑っていた生徒の姿は、言葉遊びの楽しさに素直に浸っている様子が伝わりました。


・ユーモアやイラストでホワイトボードを飾りながら、グループを和ませる動きもあり、自由さと集中のバランスが取れた時間になりました。



🔄 しりとリレー


・ペア活動では「僕ちょうど思いついたから」と自分から先にやると申し出て、相手が順番を譲るというお互いを尊重する関係性が自然に見られました。


・語彙をテンポよく出し、「しらす」→「すり」→…とペアをリードする生徒もおり、語彙力と判断力の速さが光っていました。


・相手の表情を見てホワイトボードの文字を丁寧に書き直す場面や、「“と”から“こ”へつなげる言葉ある?」と先を見通した発言も出ていました。


・「つなげるのは苦手だけど、ペアの〇〇くんが考えてくれた」と仲間の活躍を素直に称える姿もあり、支え合いながら活動する温かい雰囲気がありました。


・「条件文字を通過させるにはどうしたらいい?」と自分なりに考えをめぐらせ、制限を楽しむ発想力も育ってきていました。



🍴 食レポクイズ


・「マリアージュ」など洗練された表現や専門的な言葉を使おうとする姿もあり、語彙の深さと意識の高さが感じられました。


・「サクサク」「とろ~り」などの擬音語や、温度感、気分などを取り入れて工夫して食レポを構成するなど、ことばによるイメージの伝達に挑戦する姿勢が見られました。


・「オムライス!」と自信満々に正解して、うれしそうにガッツポーズを見せる生徒の笑顔が印象的でした。



☺️ 全体を通しての雰囲気・成長


・自分のペースでしっかり活動に取り組み、他の人が考えているときは静かに待つなど、集団のリズムに自然に合わせようとする姿勢が見られました。


・普段はおとなしい生徒が、いつもより口数が多く、体験参加の後輩をリラックスさせる空気づくりをしていたという嬉しい変化もありました。


・不安が強い生徒もいましたが、活動中はのびのびとした表情で、自分の考えをしっかり発言しており、環境による変化にも気づかされる時間となりました。


・発表の場では、「聞きやすさ」や「見やすさ」にはまだ課題があるものの、代表して堂々と語彙を発表してくれる生徒も。経験を重ねながら、表現力と気配りの力も育っていくことが期待されます。



このように、語彙をテーマにした今回の授業では、言葉に親しむ中で、人と関わる楽しさや自分を表現する手応えを、それぞれの形で感じることができました。



🌟 おわりに


今回の活動を通して、生徒たちは楽しみながら言葉を扱う力を身につけると同時に、友達との関わりを通して「伝える・伝わる」のおもしろさを実感していました。


語彙力は、思考力・表現力・他者理解力の基礎となる大切な力です。


今後もサポートルームでは、遊びと学びが融合した活動を通して、言葉を通じた成長を支えていきます。