みんなにやさしい町、4年生
- 公開日
- 2022/12/14
- 更新日
- 2022/12/14
校長室より
4年生が高齢者の方々を招いて一緒にお話をしています。総合の学習「みんなにやさしい町」で高齢者の方にどんなお手伝いが必要かを聞きたいということで、実現した授業です。
「年をとると指先の感覚が鈍くなるんだよ。だから、指を動かして物を作ることを趣味にしているんだ。」「健康には気を付けているの。特に血液をサラサラにする食べ物などよく食べるようにしているのよ。」「記憶力を鍛えるようにしているよ。みんなは昨日の夕飯と朝御飯に何を食べたか、覚えている?」手助けしてほしいことというより、こんな工夫をして生活していますということを次々にたくさんお話してくださいます。子供たちもすっかりと打ち解けて、「好きな食べ物は何ですか?」「好きな遊びは何ですか?」など、友達同士の会話の中にあるような質問もしています。「昔はゲームなんかなかったからよく外で遊んだよ。近くにあった木で基地を作って、互いに松ぼっくりを投げ合って遊んだんだ。でも勝手に木を使ったから見つかってコラー!!!って怒られて、みんなで一目散に逃げたよ。楽しかったなあ。」ワハハハと楽しそうな笑い声が起こります。「お洗濯をするとき、靴下はくちゅくちゅ洗いをするのよ。指先のところに砂がいっぱいついているでしょう。」お手伝いのコツも教わっているグループも。
子供たちは高齢者の方々への印象がすっかりと変わったようです。『大変で、助けてあげなくてはいけない。』から『いろいろな工夫をして楽しんでいる。』『友達もたくさんいて、やりたいことや楽しみを見つけ、とても元気に生活している。』という感想が聞かれました。
高齢者の方から最後に「みんなはこれから、いっぱい人と関わって、その出会いからたくさんのことを学んでください。」という言葉をいただきました。とても和やかで、温かく優しい空気の流れた今日の授業の時間。様々な人との関わりの中から感じたり、体験したり、学んだりしていくことをこれからも大切にしたいと強く思いました。