小集団学習「帰宅後トドリスト(ToDoリスト)を作ろう」
- 公開日
- 2026/09/28
- 更新日
- 2026/09/28
サポートルーム
~忘れないように頑張るのではなく、自分に合った仕組みをつくる~
サポートルームでは、小集団学習で「帰宅後トドリストを作ろう」に取り組みました。
トドリスト=ToDoリストのことです。
今回のねらいは、自分の生活に合った帰宅後のやることリストを作り、やることを忘れないための工夫を考えることです。
「全部覚えておく」ではなく、「見えるようにする」
学校から帰った後には、手洗い、宿題、翌日の準備、入浴など、いろいろな「やること」があります。
一つ一つは覚えていられても、やることが重なると、「何からやろう」「次は何だったかな」と考えているうちに、忘れてしまうことがあります。
今回の授業では、まず帰宅後にやることを書き出し、その後、自分が取り組みやすい順番に並べて「帰宅後トドリスト」を作りました。
ワークシートでも、「手を洗う」「カバンを開ける」「プリントを出す」「連絡帳を確認する」など、やることを具体的に書き出し、実行する順番を考える構成になっています。
大切なのは、やることを全部頭の中だけで覚えようとしないことです。
「忘れないようにもっと頑張る」のではなく、自分が思い出しやすい仕組みをつくることを大切にしました。
生徒それぞれの「忘れない工夫」
トドリストを作った後は、「やることを忘れないためには、どんな工夫ができるだろう?」と考えました。
個人で考えた後、グループで意見を共有しました。授業では、司会・記録・発表・タイムキーパーなどの役割も分担し、友達の考えを聞きながら、自分に合う方法を探しました。
生徒からは、
- 手に書いておく
- タイマーやアラームを使う
- いつも見える場所に置く
- 部屋の中に貼る
- 習慣にして覚える
- 自分で書いた方が覚えやすい
- 気が散るものを視界に入れない
など、さまざまな工夫が出ました。
同じ方法が全員に合うわけではありません。
「自分にはどの方法が合いそうか」を考えること自体が、今回の大切な学習です。
話し合うことで、自分だけでは思いつかなかった方法にも気付きました
授業の中では、自分だけでは忘れないための工夫を思いつきにくい生徒もいました。
一方で、友達の意見を聞くことで、「それなら自分にもできそう」と新しい方法を見つけたり、自分なりの工夫を考えたりする姿も見られました。
また、グループ活動では、自分から司会や発表などの役割に挑戦したり、相手に役割を譲ったり、困ったときに教員へ質問したりする姿も見られました。
トドリストを作る活動だけでなく、自分の考えを伝えること、他の人の考えを取り入れること、必要なときに質問することにも取り組む時間となりました。
リストを作ることがゴールではありません
授業後の振り返りでは、私たち教員側にも改善点が見えてきました。
「トドリストを作ること」そのものが目的になると、生徒にとっては「書かされている活動」になってしまう可能性があります。
本当に大切なのは、
やることを整理して迷う時間を減らし、やるべきことを終えた後に、自分の好きなことをする時間を増やすこと
です。
例えば、
「自由時間を増やしたい」
→「やることを早く終わらせたい」
→「次に何をするか考える時間を減らしたい」
→「トドリストを使ってみよう」
というように、本人にとってのメリットと結び付けることで、リストを使う意味がより分かりやすくなります。
「提出物を出すために連絡帳を見る」「準備をするためにカバンを開ける」など、必要に応じて行動をより具体的に分けながら、一人一人が実際に使いやすいリストになるよう工夫できるとなおいいと思います。
自分に合った仕組みを見つける
授業の最後には、
「やること」は全部覚えておかなくても大丈夫。
自分に合った工夫を使って、忘れ物を減らしていこう。
ということを確認しました。
忘れないことを「本人の頑張り」だけに任せるのではなく、
- 書いて見えるようにする
- 順番を決めておく
- アラームを使う
- 習慣にする
- 必要なときには周囲に助けを求める
など、自分に合った仕組みを使うことが大切です。
サポートルームでは今後も、生徒一人一人が自分の特徴を理解し、「自分にはこの方法が使いやすい」と選べるようになることを大切にしながら、日常生活につながる学習を進めていきます。