サポートルーム小集団学習「めざせ!コンパスマスター」
- 公開日
- 2026/11/02
- 更新日
- 2026/11/02
サポートルーム
~円を描く楽しさから、自分の得意・苦手を知ろう~
コンパスを使って円を描くとき、針がずれたり、途中で線が途切れたりした経験はありませんか?
実は、コンパスで円を描くためには、指先の細かな動きや力加減、両手を協力させる動きなど、さまざまな力が必要です。
今回のサポートルームの小集団学習では、「めざせ!コンパスマスター」と題して、コンパスを使った活動に取り組みました。
目標は、次の2つです。
微細運動に関する自分の得意や苦手を知り、自己理解を深めること
手先を使った作業に取り組み、自分の考えを発表すること
微細運動とは、指先や手を使った細かい動きのことです。
まずは、自分の手先の使い方を知ろう
最初に、16項目のチェックシートを使って、普段の生活で感じる手先の使いやすさについて振り返りました。
「文字を書くときの力加減」「はさみの操作」「ボタンを留める動き」「紙を押さえながら書くこと」などを確認しました。
大切なのは、得意・苦手を決めつけることではなく、自分がどんな動きをしやすいのか、どんな工夫があると取り組みやすいのかを考えることです。
コンパスを使って、円を描いてみよう!
続いて、コンパスの使い方を動画で確認し、実際に作図に挑戦しました。
ポイントは、針を安定させること、指先でコンパスを回すこと、必要に応じて反対の手で紙を押さえることです。
まずは大きな円を描き、慣れてきたら小さな円や点線に合わせた円にも取り組みました。
最初は針がずれたり、手の動きがぎこちなかったりした生徒も、教員と一緒に持ち方や力の入れ方を確認しながら練習しました。
実際に、針に重心を置くよう助言を受けたことで、円をスムーズに描けるようになった姿や、繰り返すうちに動きが滑らかになってきた姿も見られました。
円から広がる、一人一人のアイデア
練習の後は、コンパスを使った自由制作です。
複数の円を重ねたり、大きさを変えたりしながら、自分だけの模様や絵を描きました。
作品には、さまざまなアイデアが表れました。
円をつなげて、亀や海の生き物を表現する
円の重なりから、鳥や蝶、葉っぱをイメージする
シャボン玉や水たまりを思い浮かべて描く
円を繰り返し重ね、模様やマークをつくる
色の濃淡やグラデーションを工夫する
中には、自分の作品に「天国と地獄」「陰陽院マーク」などの題名を付ける姿もありました。
作業中は、黙々と円を描いたり、納得できる形になるまで描き直したり、色使いを考えたりする様子が見られました。
同じコンパスを使っていても、完成する作品は一人一人違います。 それぞれの発想や得意な表現方法が表れた時間となりました。
大切なのは「自分に合った方法」を見つけること
コンパスの操作が得意な生徒もいれば、円の中心を決めることや、針を固定して回すことに難しさを感じる生徒もいました。
今回の学習では、うまく描けたかどうかだけでなく、自分がどこで難しさを感じ、どんな工夫をすると取り組みやすくなるのかを大切にしました。
例えば、紙を押さえる、針の位置を確かめる、少しずつ回す、下に紙を敷いて針を安定させるなど、状況に合わせた方法があります。
こうした手先の動きは、文字を書く、定規やはさみを使う、身の回りの物を扱うなど、学校生活や日常生活にも関わっています。
サポートルームでは今後も、自分の得意なことを生かしながら、苦手な動きを補う工夫を見つけられるように、体験的な活動を通して支援していきます。