秋分の日
- 公開日
- 2023/09/25
- 更新日
- 2023/09/25
真中日記
令和5年9月23日(土) 秋分の日
★秋分の日の意味
内閣府の資料「国民の祝日について」によると、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と定められています。
つまり、秋分の日は「ご先祖様に感謝し、供養する」日ともとれるようです。
秋のお彼岸にまつわる風習に関係した意味が込められています。
★秋分の日の由来
秋分の日は、もともと「秋季皇霊祭」という祭祀がもとになっていると言われています。
秋季皇霊祭とは、1848年に祭日として制定されたもので、毎年秋分の日に行われていた歴代の天皇や皇后、皇族の霊を祭る宮中祭祀の一環です。
終戦の数年後の1948年に秋季皇霊祭が廃止となり、それに代わるようにして、秋分の日が国民の祝日として定められたと言われています。
★「秋分」とは?
この日は、天文学上では「秋分日」と言われています。
黄道と天の赤道が交わる2点のうち、片方の「秋分点」の上を太陽が通過する瞬間が「秋分」と定義され、その「秋分」を含む日が「秋分日」と呼ばれています。
秋分日には、太陽が真東から昇り、真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。 そして、この日を境に冬にかけて夜の時間が長くなっていきます。
ちなみに黄道とは太陽の通り道で、天の赤道とは地球の赤道を点まで延長したものを言います。
なぜ秋分の日が秋のお彼岸と言われるのかは、仏教の考えに由来していると伝えられています。
そもそも「彼岸」とは、三途の川を挟んだむこう側、つまりご先祖様がいる極楽浄土のことを指し、はるか西にあると考えられていました。
この「彼岸」に対して、私たちが生きている世界は「此岸」と呼び、極楽浄土とは反対側の東にあるとされてきました。
そのため、太陽が真東から出て真西に沈むことで、西と東が一直線になる秋分の日は、彼岸と此岸が最も近く通じやすい日と考えられ、先祖を供養するようになったのだそうです。
現在では、秋分の日は「彼岸の中日」と呼ばれ、秋分の日を含めた前後3日が秋のお彼岸とされています。中日は「ちゅうにち」とも「なかび」とも呼びます。