東京都推奨映画「ぼくとパパ、約束の週末」
- 公開日
- 2024/10/29
- 更新日
- 2024/11/04
お知らせ
本作品は、週末に10歳の息子と父親が全ドイツのサッカースタジアムを観戦するストーリーによって展開される映画であり、こだわりの自主ルールを持つ主人公が家族の優しさによって成長していく姿を中心に描いた作品である。
幼い頃から自閉症だと診断された主人公が、学校や近所で癇癪を起こしトラブルを招いてしまう描写から、それが病気の特徴の一つだと理解することは青少年の社会に対する良識と倫理観を育てるものである。
主人公が家族や各地のスタジアムで出会う様々な人々と交流するシーンを見ることで、独特なこだわりやコミュニケーションの在り方など、自閉症の特徴を学ぶことができ、知識を身につけ教養を深めることに役立つものである。
社会生活を送る上で時にわがままだと取られがちな主人公の行動について、個性として暖かく見守る家族の姿は青少年の人を大切にする心を育てるものである。
推しのサッカーチームを見つける旅の中で見られる主人公の自己中心的な行動とそれに対する父親の対応は、どのような時にどのような支援が必要なのかを理解するきっかけになると共に、思考力や批判力、観察力を養うことができる。
主人公がクラスメイトの前で、自分の障害についての悩みや葛藤を発表し、拍手で受け入れられるシーンでは、主人公の勇気とクラスメイト達の受容の精神を見て取ることができ、青少年の健全な心身の成長に資するものである。
上映: 令和6年11月15日(金)から
新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町 ほかにて
映画HP: ぼくとパパ、約束の週末